①から続けて読んで下さっている方、ありがとうございます。
ええかんじにまとめる能力が欠落していてめちゃくちゃ長くなってしまっています。読み辛くてすみません。
ここからはニュー車椅子の紹介(自慢)メインでお話ししたいと思います。
引き続きお付き合いくださいませ。
目次
改めまして我が新愛車、Aria 2.0Alわたくしモデル
いや〜〜〜〜〜〜、
何回見てもいいですね〜、カッコかわいいですね〜!
こだわりが詰まりまくった一台、満を持して堂々の完成であります。
仕様はこんな感じ。
これ見せられてもなんのこっちゃなって感じだと思いますが…。
これから購入を検討されている方はご参考になるかも?です。
座面幅は私の腰回りビッタビタに作ってもらっています。(なので夫は乗れない)
以前の車椅子と大きく変わったところと言うとめちゃくちゃあるのですが…カラー意外でパッと見分かりやすい部分だと、折りたたみ式から固定車に、膝下のフレーム角度がほぼ直角に、あとは軽量化といったところでしょうか。
ちなみに今回該当モデルの重量は約6kgですが、いろいろ追加して(クッション含み)約11kgになりました。以前のが15kgとかか?忘れましたすみません、とにかく軽くなりました。
コア〜なところは割愛しますが、特に注目してほしいポイントをこれから嫌ッ!!!!ってくらいプレゼンしていきますので改めて覚悟してください。(総文字数約7800!ヒョ〜!引)
Aria Wheelsとは
さて、まずはAria、Aria言うけどそもそもそれはなんぞやですよね。
簡単にAria(Aria Wheels)の紹介をば。
Aria Wheelsはイタリアの車椅子メーカーです。
Aria Wheels: Lightweight wheelchairs Made in Italy | Aria Wheels

アクティブユーザー向けの自走式車椅子を製造しています。
高い技術力とデザイン性で世界中のユーザーから支持されています。
見ての通り、ンマ〜〜〜〜かっこいい!
日本の車椅子ももちろん素晴らしい製品がたくさんありますが、デザイン性に関しては一線を画しているんじゃないかと思っています。
もちろん見た目だけでなく性能も一級品でして、マグネシウムやアルミニウム、カーボンファイバーなど先進素材を活用し「超軽量・高剛性・高耐久性」な高性能車椅子を実現しています。
人工科学に基づいたフレーム設計が施されたモデルもあって、ユーザーそれぞれのレベルに必ず合うラインナップが揃っています。(ほんでもれなく全部かっこいいんだぞ)
多分イフさんのサイトが日本で一番詳しく語っているのでもっと知りたいよ〜って人はぜひご覧ください。
Aria Wheels | 取扱製品カテゴリー | 車いすのプロショップ「イフ」
注目して欲しいポイント
ニュー車椅子で私が特に注目して欲しい(こだわった)ポイントを紹介します。
こだわりのヴィジュ…✨
まずなんと言ってもこの出たち。
見るからにシンプルな構造でクールな雰囲気を纏いながらもスポーツライクなアクティブ味を感じます。
フレームを粉体塗装でマット質感に仕上げ、嫌味ない垢抜けた印象に。
その剛健さゆえの極力無駄を省いたシンプルなつくりは正に技術力の賜物すな…(誰)
随所にブランドや機種のロゴが散りばめられているのもアゲです。





シンプルな見た目は固定車であることも大きな理由かもしれません。
以前乗っていたOXエンジニアリングのSXは折りたたみが可能なマルチな車椅子でした。
折りたたみ式には折りたたみ式のメリットがある一方で、長年乗って私の場合デメリットも多いことに気が付きました。
そもそもOXは柔軟で衝撃を吸収するつくりをしているのが特徴らしく、折りたたみ式だとコンパクトになるだけでなく、グニャンとした柔軟さがより衝撃を受け流してくれて乗り心地いいというのが売りです。
一方海外製は圧倒的に固定車が多いです。
イフさんでデモ車を試乗した際、固定車の姿勢の取りやすさに驚きました。
そして何より折りたたみ式に比べ部品数が少なくて見た目がスッキリしていて美しい〜!(完全なる好みはなし)

こちらアメリカのメーカーrgkという車椅子です。
[引用]https://rgkwheelchairs.com/wheelchairs/daily-wheelchairs/tiga.html
イフさん曰くアメリカ人の「俺の腕でこの衝撃を乗りこなしてやるぜ」というマッチョな国民性が反映されているのでは?とのこと。(おもろすぎんだろ)
実際乗ってみるまで日本製の吸収力に甘やかされた私が固定車のダイレクトな振動をいなせるのか…!?と不安でしたが、その点は私もマッチョだったので無問題でした。
ちなみに以下が私が固定車を選んだ理由です。
・車の積み込みで折りたたむ必要性がそこまでなかった
・自分には折りたたみ式の布製の座面が柔らかすぎて姿勢が崩れやすかった(固定車は樹脂やカーボン)
・折りたたみ式ゆえ座席下のXの支柱が掃除するときに不便(埃が溜まりやすい)
・溶接が多く部品が少ないので耐久性が上がる
・固定車特有のスッキリとした見た目がステキ☆
というかんじ。
何だかんだで自然と姿勢が良くなったことが今回一番の感動ポイントかもしれません…。
座面がガッチガチに固くなった+車椅子と自分に合ったクッションを敷いたこと(※超重要)で、こんなにも姿勢が綺麗になりました。
分かりにくいかもですがビフォアフ。
わかりにき〜!とりあえず左は姿勢悪すぎ。左の車椅子はOXのフュージョンです。
[左引用]https://youth-note.jpn.panasonic.com/n/ncf1e2d2ca4ca?magazine_key=m5dc98e084d54
クッション次第で車椅子のパフォーマンスを生かすも殺すも出来てしまうので、褥瘡が出来にくいからの一点突破だけでクッションを選ぶのは危険だと学びました。
ちなみに今回採用したクッションは「JAY X2」です。
褥瘡のできやすい臀部付近は別付けのジェル素材が取り付けらられていて、褥瘡のリスクはありながらもアクティブに動きたいユーザーに人気のクッションです。
以前はSX(柔らかい)×ロホクッション(柔らかい)の組み合わせでした。
こちらがそもそも地雷らしく、そりゃ沈みやすいし腰痛いわっていう。
ただその辺のジャッジも素人では難しいので、悩んでいる人は知見豊富なイフさんにクッションの相談だけでもお願いしてみてはいかがでしょうか?
そういえば最近Ariaからも折りたたみ式が出たみたいです。
折りたたみ式担当の民はぜひチェックしてみてください。こっちもかっこいいよ。
Foldable wheelchair PLIXA: Configure Online | Aria Wheels
さて、見た目でのこだわりはまだまだあります。
選びに選び抜いたRALカラー!
Ariaには標準カラーとは別に特殊カラーというフレーム着色カスタマイズが可能です。(有料)
デフォルトカラー以外に特注で「RALカラー」というヨーロッパで主流のカラーリストから色を選択できるというワクワク仕様です。
このRALカラー、とにかく凄まじいカラバリで、逆に選べなくなりそうなほど選び放題です。(意味不)
Wikipedia見てるとRALカラーでも新旧あるのかな?
「RAL Design System+」はなんと1825色。私が選んだリスト「RAL Classic」だと216色ありました。(余談ですが、すごいカラバリって伝えたすぎて何人かにうろ覚えの記憶でうん万色とか嘘松してましたすみません)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_RAL_colours
もうどうせならこんなかから選んでまじで世界にたった一台の車椅子作ってやろうじゃねえかってことで、バシーんと決めたりました。

コンセプトは私の好きな車、FIAT 初代Pandaです。
Ariaとはイタリア繋がりです。
フレームだけでなく、スポーク部分も白色に指定して、ちょっとヘッドライトの白部分っぽさ出しています。
実はサスペンションのバネ部分が黄色でそこもライトっぽいですがささやかすぎて全然わからないですね。100%自己満足です。今後なんかオレンジ系の差し色入れたい。

おそらく!世界に一つとないものになったはず!(イフ内藤さん調べ)
バシーんと決めたるとか言いながら実はかなり二転三転していて、正直ギリギリまで真っ黒が一番かっけーんじゃねえかって全然決めきれませんでした。
でも内藤さんから「ブラックも万能だしカッコいいけど自分らしいものが表現できるカラーリングが素敵」という後押しもあって、エイヤー!と決めた次第です。
正直現物を見るまでかなりドキドキでした。

特注カラーにした分のお値段がのりましたが、大満足です!
ホイールはあのSpinergy
フレームカラーと相まって素敵なこちらのフレームもご覧ください。
こちら天下のスピナジーホイールです。
自転車乗りの方はご存知かもしれません。
Custom Wheelchair Wheels – Spinergy
細かい性能は割愛しますが、PBO繊維っていうスーパー繊維をネジネジして作ったクッソ頑丈なスポークでかつクッソ軽いよっていうホイールです。
見た目もスタイリッシュで超お気に入りです!
あとここは操作性のはなしになるのですが、若干タイヤに角度(キャンバー)を付けています。

競技用の車椅子で印象あるかなと思うのですが、日常用でもメーカーによっては数度角度をつけることができます。
角度をつけることで、ホイールが手に自然に近づく角度になり、腕の動きに無理がなくなるため、長距離を漕ぐ際に疲れにくくなります。また、小さな操作で進行方向の調整ができ、コントロールがしやすい車椅子になるようです。
見た目的にもスポーティーでなんかカッコよくないですか。笑
カーボライフ ハンドリム「GEKKO(ゲッコ)」
車椅子特有の部品ハンドリム(漕ぐ時に掴むところ)もただのハンドリムではございません。
なんなら一番触れる部分だからこそ、とにかく使いやすさを求めました。
こちらはカーボライフ(ドイツ)の「GEKKO(ゲッコ)」。🐸みたいですね。
特徴はズバリ形にあります。
一般的なハンドリムの断面は真円が多いのですが、ゲッコは逆三角形のような形をしています。
しかもカーブ外側はシリコーンパーツが巻かれていて、雨の日でも手が滑らず操作できます。

シリコーンパーツだけでも買えるので、劣化したら取り替えも可能です。
日本の車椅子は前屈みになって漕ぐことが推奨されているのですが、海外では違うらしく「車椅子を漕ぐ」と英訳すると「Pushing a wheelchair」と出るように、「漕ぐ」ではなく「押す」なんだそうです。
日本流の車椅子の操作方法は肩周りや手首に負担がかかりがちですが、海外流は姿勢はそのままハンドリムを前に押し出す感じで操作するので負担がかかりにくくかなり楽です。前屈みになるのは上り坂など「ここぞ!」というときだけ。
そんな操作方法をサポートしてくれるのが今回採用したゲッコです。
グリップ感マシマシなので余計な握力は必要ありません。
しかもキャンバー持たせたおかげで取回しもしやすいっていう…この車椅子見た目だけじゃない…!性能も爆上がりです!
ゲッコについてひとつ注意なのが、ブレーキをかけるときラバー部分に触れるとバカ熱くて火傷します。
ブレーキは摩擦が少ない加工が施されている側面でやりましょう。
イフさんのオンラインショップでゲッコだけでも買えるので興味ある人はぜひ〜!
ゲッコでブレーキをかけるときのコツ☝️

イフさん自信作ワンオフアームレスト
車椅子のこの部分をアームレストといいます。
自走式車椅子だと付けていないユーザーもいらっしゃいます。
私は車椅子の上でも着替えをすることがあるので腰をあげるためにアームレストが必要です。
なので購入前も方向で打ち合わせをしました。
しかしここでまさかの事態に。
Aria純正のアームレスト…ダッセ〜〜〜〜〜!

イフさんもこれはな〜!💦と頭を抱える野暮ったさ…。
付けないユーザーも多いからなのか、ここだけ取り残されたんじゃねえかと思うレベル。
しかもどうやらサイドガード(腰位置左右のガード)と一体式のようでこちらを付けると念願のフェンダー(泥よけ)が付けられないという。

フェンダーフェンダーを付けると袖や腕が汚れにくいので絶ッ対にオススメ…
ただ私はどうしてもアームレストが必要だったので、どうしたもんかなと思っていたところ、帯広から戻ってきてしばらく経ったころ内藤さんから「Ariaデモ車へのアームレスト取り付けが完了しました〜!」とのLINEが。
なんと今回のためだけに国内車椅子メーカー松永製作所のアームレストをAriaに合わせて加工し取り付けてくださいました!
「取り付ける」と言うが易し、完成するまでには紆余曲折あったようで。
その道のりをまとめた車椅子メカニック垂涎モノの密度の高いLINEをいただきました。
情報量www
見切れているところ以降もまだまだあります笑
マジで質高なブログ一本二本かけてしまう内容です。
ここで書いたら今回の記事トータル1.5万字とかゆうに行きそうなので、chatGPTに400文字以内でまとめてもらいました。
特殊形状のAria車いすに松永製3Dカーボンアームサポートを装着するプロジェクトが始動。既存部品では対応できず自作を検討したが、松永製作所の別モデル用部品が理想に近いことが判明し採用。高精度が求められる穴あけ加工には苦戦したが、視点を変えた工夫により加工に成功。ガタつきのない堅牢な固定を実現し、AriaとMPアームレストの初コラボモデルが完成した。
いやChatGPT容赦ないな。
ギュッッッ!!!!!!!としてもらった故に凄さが激減しちゃいました。イフさん本当にすみません。
しかしこのアームレスト取り付けイベント、今回最もイフさんのすさまじさを体感した出来事でもありました。
部品無いなら一から作るゼ✌️っていう発想できる車椅子ディーラー、はたしてどれくらいいるんだろうか…。
流石元チューニングカーメカニックさんです。(脱帽)
要約にはサラッと松永製(松永製作所)と書いてますが、アームレスト選定もありとあらゆるメーカーか選んでくださっていて初めからすごい作業量だったようです。

もう感謝感激で帯広に足向けて寝られません。
凄腕技術者の木戸口さんもご尽力いただき本当にありがとうございました…!😭🙏
(要約したの申し訳なさすぎてそのうちちゃんとまとめたい所存…)
正直まだまだ書ききれないのですがマジでキリがないのでAria 2.0Alわたくしモデル自慢についてはこのくらいにしておきます。
こんな車椅子作っちゃったもんだから盗難とか怖〜ってなっちゃってます。
たまに座席移動とかするんでそのとき掛けられるようにバイク用の鍵持ち歩こうかな…。
これから車椅子作ろうと思っている人へ
今から作ろうとしているユーザーの方々、すごく楽しみですね〜ぜひ私のように己の欲望を剥き出しで挑んでください。
全て叶えようと思うとそれなりにお金がかかってきますが、自分の足だと思って出し惜しみせず実現してほしいなと思います。
そしてそんな夢を叶えてくれるのがイフさんです。
アームレストの件もそうでしたが、こっちのわがままに親身に答えてくれる存在であることは間違いありません。
私的にイフさんと繋がれたことが何よりありがたいな〜と感じています。
車椅子にまつわる困りごと今後全部プロに聞けるってめっちゃ頼もしいです。
まとめついでに話したかった制作途中の裏話をば…。
前述の通り、ワンオフでアームレスト取り付けていただいたんですが、そのために車椅子をバラしている際になんとメーカー不手際によるフレームに不備が見つかりました。
頑丈に溶接されているはずのフレームがグラグラっていうイフさんもおったまげの不備。
メーカーもまさかなトラブルだったそうで全額向こう持ち一度イタリアに里帰りするっていうクソデカトラブルがありました。
アームレストワンオフ品にしてなかったら気付かず納品してたかもと思ってゾッとしました…とおっしゃっていました。普段謝らないイタリア人が謝ってきたらしいです😂

海外メーカーのものを買うとたまにマジかってトラブルがあるようです。(オーダーと違うフレーム届いたとか、既に汚れてるとか、納期の連絡一向になくステルス発送とか←今回コレもあったw)
神経質な人はその辺安心安全な日本製がよいかもしれませんね…。
今回はイフさんに仲介してもらったおかげで私は終始笑い話で済みました!
いや〜長い自慢話を講じてしまいました。これこそ正にく〜疲…。
でもまだ全然言い足りないので何か気になることがあればお気軽に聞いてください!というか話させろ!!!
車椅子のこと何一つ分かっていませんでしたが、今回の件で私も無事車椅子沼に浸かりそうです。
イフの皆さん、ご相談に乗っていただき本当にありがとうございました!!!!大御礼の大感謝です!!!
実は現在室内用の新車も進めていただいています。
そちらも合わせて今後ともお世話になります!よろしくお願いいたします!
最後に、これだけは言いたくて結局最後まで言うタイミング無かったイフさん豆知識💡
お疲れ様でした!
おわり