入院中に何してたっけ?その① ~入院中の暇つぶし必需品編~

※追記こちらの記事も合わせてどうぞ!
11ヶ月の入院生活でよく使ったおすすめアイテムをまとめたよ!
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急性散在性脳脊髄炎(ADEM)にかかり、治療を集中的に行う「急性期」病棟が5ヶ月、リハビリテーションをメインとする「回復期」病棟が6ヶ月、トータル11ヶ月入院生活を送りました。
その間3つの病院を転々としました。

6ヶ月過ごしたリハビリ病院では一日1時間以上のリハビリが3回あったり、わりと動けるようになっていた(寝たきりではなく車椅子で病院内をウロウロできるレベル)ので、あっという間に時間が過ぎた感じがしました。
最中は退院はまだかまだかとカレンダーをにらめっこしてたけど。

それに反して寝たきりだった5ヶ月は最強に長かったです。
いつまでこれが続くんだろうと思いながら同じ天井をずっと見上げていました。
寝たきりだったっと言っても、ベットで上半身起こしたりはしてるだろうと思われるかもしれませんが、期間の半分以上は本当に寝たきりでした。

というのも、入院2ヶ月目で病気の後遺症である神経痛が現れ、あまりの痛みに身体をを少しでも動かしたくなかったのです。
冗談抜きで誰かが横切って激痛、ベッド柵に手をかけられた振動で激痛、という程でした。

痛すぎて寝たきりのときの私。おむつでズボンがパンパン。ベッドの周りがもので溢れかえる。

神経痛やばいっていう話はまたちゃんとしたいのですが、それよりもこんな状態で一体どう過ごしていたんだっていう。

ちなみにこちらがおおまかな一日のスケジュールになります。

【急性期病院での一日】

8:00 起床(看護師さんがカーテンを開けに来る
〜9:00 朝食 ボーダー夫さんが仕事前に会いに来る
12:00 昼食
17:00ごろ 晩御飯 お父さんかお母さんどちらかが週2〜3で会いに来る
22:00 消灯

適当な時間に30分ほどの簡単なリハビリ(当時はとても過酷)や日によってはお見舞い、MRI、血漿交換(血液を入れ替える治療)などといったイベントもありましたが、基本こんな感じで暇の限りをつくしていました。

暇すぎると何もやる気にならない病

いざこういう状況に陥ると、読みたかった漫画のいっき読みとかドラマのいっき見すら面倒くさくなってしまい、寝ている時間がかなり多かった気がします。(身体が痛すぎて疲れて寝ることもしばしば)
正真正銘のニート状態だったのもあり、全てが無気力でやる気を出したくてもでない日が続きました。

とは言え起きている時間何もしないのも、痛みと向き合う事になって辛かったので、そういうときは最小限の動きでできる動画視聴をしたり音楽を聞いたりしました。(一人部屋だったので、そのまま垂れ流し)

iPadを寝ながらでも常操作できるようにと、当時勤めていた会社の代表さんからiPadスタンドを頂き、Huluでドラマや映画をみたり、用意してもらったワイヤレスDVDプレイヤーでお笑いのDVDをみたりしました。


キャスター付きのテーブルの橋に取り付けて使ってました。

【その時見た作品(覚えているもの)】
・ケイゾク
・スペック
・モテキ
・gree
・ダークナイトシリーズ
・ミニオンズ
・細田守作品
・ナウシカ
・クレヨンしんちゃん
・孤独のグルメ
・ロバートのライブDVD
・ガキの使いDVD

なんてお気楽なリスト…!
見てわかるように、とにかく明るくて夢中になれるものを中心に見ていました。なるべく考えずに見るもの。
ただでさえ悶々としていたのでロードムービーとか視聴者に疑問を投げかける系は論外。1mmも見たい気になりませんでした。

お見舞いが一番のお楽しみ

一番の娯楽はお見舞いに来てくれる人とのおしゃべりでした。
痛くてしんどくても、いざお客さんが来てくれると、コミュニケーションスイッチが入り、堰を切ったように話をしていました。なので無理が祟りお客さんが帰ったあと熱を出すこともしばしばありました。
ほぼ軟禁状態の環境でひとりぼっちだと心が死にそうになることもあり、そんなときはとてつもなく誰かに会いたくて震えました

でもやっぱりお見舞に来てくれる方々が私のことを思って選んで持ってきてくれる差し入れはどれも嬉しいものばかりでした。

大学時代の友達がくれた自作犬Tシャツ。油性マジックで描かれている。その後背中の寄せ書きが増えていく。

けれどそんな中でこれはやめてくれっていう差し入れも実のところありました…。
数ある中から特にこれはちょっと…と思ったのが自己啓発系の武勇伝やエッセイの本

自己啓発系は地雷

みなさんご想像の通り、何もしない期間が何ヶ月もあるというのはとんでもなく暇です。いらんことを山ほど考えてしまうほどに暇です。
しかしだからと言って「時間があるならこの本為になるし読んでみたら?」と自己啓発系の差し入れはやめたほうがいいです。
特に私のような障がい者になってしまった人にその手の本を贈るのはもはや罪です。

「運命は変えられる!」「努力はうらぎらない!」「感謝」的なポジティブワードは心身ともに傷ついている人間には罵倒されてるようにしんどいです。追い詰められている気分にさえなります。今その言葉いらないわ〜ていうかおめえ(本の著者)に言われなくても分かってるつーの、のオンパレードです。
変なアドバイスを投げてくるポジティブ本はやめましょう。あと意識高そうなビジネス本もやめたほうがいいです。

入院したらとりあえず持ってけ!っていう暇つぶしの必需品

とまあ簡単に振り返ってみて、なんだかんだ一番の暇つぶしになったアイテムはiPadかなと思います。
動画視聴メインの使用になっていた訳ですが、それ以外にも沢山使用用途があるのでかなりの娯楽をiPadで楽しみました。

週刊少年ジャンプを昔からずっと購読していて、もちろん入院中も読みたかったので誰かに買ってきてもらって読んでたのですが、やっぱりジャンプってめちゃくちゃ重たくて。どういう姿勢で読んでもしんどくって正解がありませんでした。
なので、あまり乗り気ではなかった電子版に手を出してみたら思いの外便利でもはや目から鱗でした。
軽い!買いに行かなくていい!雑誌が貯まらない!バックナンバーも読める!なにこれ最高!
それから今現在も、よっぽどのことがない限り、本も漫画も電子で買うようにしています。
iPadサイズなら横位置で読めば見開きもストレスなく読めてうれしいです。Kindleは小さいですが、軽くて画面も目に優しいのでこちらもおすすめです。

ベッドを占領し始めるジャンプ。

とりあえず入院したらタブレット端末を用意するのが一番利便性高いのかなと思います。あと格安SIMも用意した方がいいです。
自前のスマホのデザリングとかで動画見てたら秒で通信制限かかるのでおすすめです。というか必須です。
病室にフリーWi-Fiが完備された病院ってそうそう無いと思うので、あるととても助かります。

日記を付けてみるといいよ

当時書いていた日記。もともと汚い字が、手の麻痺で余計に汚い。

日記は入院生活の定番でいい暇つぶしです。
一日こんなことがあったっていう時系列的に書いてもいいし、思ったことを書いてもいいし。
ペンを持つのも大変ならスマホでメモ感覚で書いても十分です。私はリハビリも兼ねてなるべくペンで書きました。(寝たきりになってからはたまにスマホ)
退院してから読み返すと忘れていた発見もあったり、障害年金の申請(重要!)のときに役立ったり。意外なところで役立っていてちょっとだけど書いてよかったなと思いました。

あと友達が気を利かして絵日記帳をくれて、それをお見舞いに来てくれた人に書かせるというのをやったのですが、これが案外楽しくておすすめです。
自分だけじゃなくて、友達の思い出も蘇って楽しいです。

記念すべき1ページ目。まあまあ悪意ある似顔絵。フルサワは旧姓です。

私もお友達が入院したら絵日記帳もっていこうかなと思います。

※追記入院中使ってたおすすめアイテムを集めた記事を書きました。
11ヶ月の入院生活でよく使ったおすすめアイテムをまとめたよ!
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