私たち夫婦は結婚イベントに無関心です。
挙式や披露宴などに興味がありません。
というのも、そもそも自分たちが主役で囃し立てらるのが苦手だからです。(言い方)
ボーダー夫さんとお付き合いしていたときは「神前式ステキ」とか話していたこともあったのですが、いざ入籍すると準備やなんやかんやを考えるだけでとてつもなく面倒くさくなり、挙式等はやりたくなったらやろうねという方向になっていきました。(こういう風になるともうやらないやつ)
しかし、こういったことは自分たちさえ良ければいいという訳にもいかないようで。(当たり前)
結局、両親からのやんわりプッシュもあり、結婚写真の撮影と家族だけの披露宴を行うとになったのでした。
気が乗らないふたり
とは言え気が乗らない私たち夫婦は、ぬるぬる〜と考えたり考えなかったり。写真は知り合いのカメラマンに撮ってもらおうか…いやでも知り合いにカメラマンって誰〜そんな知り合い居ねえわ、そんじゃあ知り合いの知り合いって紹介してもらわなね〜ね〜〜〜…
………そして何もせず時が過ぎる。
みたいなことをしていたら、いつのまにか入籍してひと月が過ぎ、そろそろ親になんか言われるなと思い本腰を入れ始めました。
そもそもスロースターターな私が更に事を遅らせていたのは、やはりこの体のこと。
負担が大きいからって断られたらどうしよう、衣装って着られるんかな、プラスで料金取られたりしたりして、面倒くさそうな顔とかされたら心折れるわ。てなことを悶々と思い込んで二の足を踏んでいました。
でもなんてことない、フォトスタジオと式場に問い合わせてみたらどこも前向きな回答ばかり。
ネットでは情報がなかなか出ないけど、結構私のような人は多いらしいです。(前撮り写真担当ヘアメイクさん談)
問い合わせさえすればそこからは早く、トントン拍子で写真を撮るスタジオと披露宴を行う会場がすんなり決まったのでした。
そして3月の頭に、結婚写真を撮影しました。
3Dプリンタのやつ
当初、せっかく撮るんだからちょっとおもしろいものがいいなという話になり、3Dプリンタを使ってフィギュア作成しよう!なんて案もあったのですが、高額ということもあり、今回は見送りました。いつかやってみたい。
鈴木おさむさん一家のフィギュア。
おすすめ衣装
結局一般的なフォトスタジオで写真撮影をしました。
衣装はストレートタイプのドレスを着せてもらいました。
打ち掛けも着たかったのですが、着物を車椅子上で着せる技術(ちゃんと確立したやり方があるらしい、すごいね)を習得しているスタッフさんが居ないと無理なので、今回は初めからドレス一択でした。
まずコルセットと短パン丈の肌着とストッキングを着て、その後ドレスは下から履かせてもらいました。ストレートタイプのドレスは、長めのワンピースのように着られて楽です。プッシュアップができる人なら、ストレートタイプのドレスおすすめです。(ふわっと広がりのあるドレスは、針金が通っていたりして車椅子に乗れなかったりする)
結局私も女子の端くれ、綺麗に着飾ってもらうとやっぱり嬉しいー!
旦那さんは普段同じ服ルーティン男子なので、見慣れないタキシード姿に少しドキッとしました。
なるほどちょっと楽しくなってきたぞ、となってきたあたりで撮影が始まりました。
いざ撮影!
私達が選択した「スタジオ撮影プラン」は、店舗内に併設してあるスタジオで、メイクさんとカメラマンさんが付いてバシャバシャ撮ってくれるもで、一番お手軽かつリーズナブルなプランになります。
他にも近郊のええ感じのロケーションで撮影するプランもあるのだけど、そこまでは望んでなかったのと、純粋に面倒くさい&恥ずかしいのでもちろん選ばない。
ひとまずシンプルによくある記念写真ポーズで何枚かを撮ってもらいました。
正直これだけでもう満足だったんですが、カット枚数があと80枚は残っているので次々とポーズを要求されて、二人ともあたふたあたふた。
夫婦揃って写真を撮られることがスーパー苦手なので、どうしてもぎこちない笑顔になってしまう。
ポージングにリクエストが無かったのも悪かったかもしれないが、見つめ合ったり、手を握り合ったり、背中合わせに目線を明後日の方向に向けたりと、こんなにドラマ仕立ての写真を撮られるとは思ってなかった。どえらい恥ずかしかったです。撮られ続けるにつれ、自分達がどんど冷静になってきて余計に恥ずかしかったです。
そんなこんなで撮影は終了。
結局おおよそ100枚ほど撮影をしてもうことができました。正直30枚とかで十分だった気もする。
ロケーション撮影とかだったら100でも足りなかったりするんでしょうか。みんなしゅごい。
撮影後は撮った写真をPCに出してもらって、アルバムにする数枚を選択します。
カメラマンさんには申し訳ないけれど、ドラマ仕立て写真は容赦なくボツとしました。得も言われぬ顔をしてる二人がそこにありました。本当に恥ずかしかった。
選択したものとそれ以外のカットを含めた全データは後日アルバムと一緒にもらえるので、とりあえず間違いなさそうな移のものを選択しました。
金額的なものはフォトスタジオやプランででピンキリなので、的確な金額は提示できないけれど、障害者だからといってプラス料金を求められることは恐らく無いです。
撮影してみて
今回、問い合わせから打ち合わせ、そして撮影までの全てを通して、親切丁寧に対応してくださいました。
本当に心配だった衣装の件も大きな問題も無かったし、何よりスタッフさん達が、嫌な素振りひとつもせず接客してくれてうれしかった。(そんな素振りをする人はあまり見たことはないけれど、どうしても不安になる)
車椅子のままでのプロに撮影してもらう機会もそうそうないので、結果的にお願いしてよかったかなと思います。
そしてひと月ほどして、写真が届きました。
一通り見た率直な感想は「この二人腹立つな(笑)」です。
変なポーズの写真はさておき、なんというかやっぱり二人とも撮影されるというのが本当に苦手だというのが痛いほど分かりました。
いい感じに撮れたと思った写真も全部顔が強張っていて、強張りすぎてもはや一周回っておもしろ写真になっていました。
中には、間違って写り込んじゃった?っていうくらいすっとぼけた顔をしている私もいました。
旦那さんがカメラマンさんに言われてした腕組みポーズの写真は、ラーメン屋のそれで、かわいいなと思って攻めたドレスを着た私はは女子レスラーのリング服姿そのものでした。
環境や雰囲気ってのは怖いもので、「腕を気にされている方でも、出してしまうとしまってるより実は良かったりしますよ!」って言葉を何故かその時は鵜呑みにしてしまいました。どう考えても環境や雰囲気で腕が細くなったりしないというのに。
車椅子でありながら、ドレス姿に儚げな可憐さは無くむしろ男と違わない腕っ節で、頼もしささえ感じる。写真に映る何より私の腕が主役級に目立っている。ドレス自体は本当に可愛いから、ドレスももっと似合う華奢な人に着てもらいたかっただろう。ドレスごめん。ほんまごめん。
っていうか旦那さんのポーズ、なんで結婚写真で腕組?部活とか男子の集合写真でしか見たことないやつ。単体でやったらそらラーメン屋さんなるって!
とまあ、仕上がりは思っていた感じと違ったけれど、これはこれで記念だし、ある意味私たちらしいねと納得しました。
いろいろと反省点も見えたし、来年1周年として私服リベンジしてもいいかなと思っています。というかさせてほしい…。
さて、結婚写真は少しもやっとする後味を残しながらも何とか無事撮影できました。
披露宴の方も4月上旬に行うことができたので、その話は次回したいと思います。
おまけ
前撮り写真の衣装合わせをおえた後日にしたツイート。
【最近の私】
・実家の猫が懐いた
・猫アレルギーの事を忘れ戯れたら顔が凄くただれた
・アツアツのお味噌汁を太ももに乗せて運んでたら知らない間にこぼす、めっちゃ火傷した
・見たことない大きさの水ぶくれを形成の先生に破いてもらう、めっちゃ水出た
・前撮りの衣装合わせの担当がギャル(不安)— ふるさわ(リハビリ戦士) (@furusawawawa) 2018年2月22日
それではまた〜????