足こぎ車椅子COGY(コギー)を使ってみた!

こんにちは、せきそん嫁です!

最近ぐっと寒くなってきましたね。
今年は暑い日が続いたので、夏服がまだ現役の顔でタンスに居座っていますが、そろそろいい加減に衣替えをしなくてはと思う今日このごろです。
みなさんいかがお過ごしですか?

さて月並みな挨拶はこのくらいにして、今回は少し前から使い始めた足こぎ車椅子「COGY」のレビュー記事をお送りしたいと思います。
「はてCOGY、なにそれ?」という方の為に、まずCOGYの紹介をさせてください。

COGYとは

あきらめない人の車いす。」という胸アツキャッチコピーの足こぎ走行型車椅子です。
東北大学発研究型ベンチャー企業の株式会社TESSが販売しています。
僅かな力でペダルが回る設計になっており、東北大学名誉教授の半田博士が提唱する「ニューロモジュレーション」技術を用いるリハビリに有効な機器です。

通常、人が歩行するときは、
脳からの信号が脊髄を介し足を動かしています。
しかし、足が不自由な方は、脳からの指令がうまく足に伝わりません。
COGYに乗った方の足が動くのは、脳からの指令ではなく、
右足を動かしたあとは左足という反射的な指令が、
脊髄の「原始的歩行中枢」からでていると考えられます。
つまり、片方の足がわずかでも動けば、反射的な指令によって、
もう片方の麻痺していた足が動くというわけです。
感覚神経の情報が、脳や脊髄の中枢神経回路網をうまく調整してくれる。
これを私たちはニューロモジュレーションと呼んでいます。
東北大学名誉教授 半田康延博士
【COGY】https://cogycogy.com/

テレビなどいろんなメディアで紹介されているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
試作機誕生から10年ほど経ちますが、その間さまざまな賞を獲得しており、各方面から期待の寄せられる車椅子です。
最近だとバイク事故で大怪我をされた料理研究家のケンタロウさんがCOGYで奥さまとお散歩されている姿が報道されました。
正にあきらめない人の車いすです。

私はというと、今使っているOX(車椅子メーカー)の車椅子を探すときにたまたま見かけて存在自体は知っていました。
その当時はあくまで普段使いの車椅子を探していてたので、さすがにこんなトリッキーな車椅子は買いませんでしたが、以降ずっと気になる存在ではあり続けました。

なぜこのタイミングで利用を始めたのかというと、やっとまともに使える環境になったことと、これはいいブログのネタになるぞと思ったからです。
まあでも本当に実際試してみたかったので、早速販売元に試乗の申し込みをしました。

レッツら試乗!

申込みは電話かメールで行います。
最初メールで連絡をしたのですが、数日待っても返信がなかったので、電話での申し込みをおすすめです。

ちなみにCOGYを利用するには、レンタルと販売の2つの方法があります。
購入となると、私のサイズで329,000円かなり高価なので、まずはレンタルが無難だと思います。
しかし残念なことにレンタルも16,000円/月となかなか高価ではあります…ショボン

試乗の申し込み後、数日してから実機を自宅まで社員さんが持ってきてくれました。

COGYは2色種類があって、今回持ってきてくださったのは赤でした。
本当は黄色が良かった。

さっそくレクチャーを受けます。
めっちゃスイスイくるくる動いてとても楽しそうです。

社員さんがキレイなジャイアンって感じの人だった

移乗は特に苦も無くいけました。
機体には大小車輪が6つも付いており、そうそう転倒の心配はありませんので思いっきり体をあずけても大丈夫です。

座席にはクッションシートが敷いてあるのですが、これがフワッフワで気持ちいいです。
普段施設に置いているような車椅子を使っている人は、断然COGYの方が座り心地はいいと言うそです。
いくらもたれても倒れる心配もないぶん、足の伸ばせるソファみたい。

次にペダルを足に固定してもらい、いよいよ動かしてみます!

後日撮った足元の写真。ガッツリ固定できる。

いざ!

 

う…
動かないwwwwww

あれー!!??
思ってたのと違うー!
事前にサイトで見てた動画では結構簡単そうに漕いでるように見えたけど…思ってた100倍難しい!!
まず一歩目が出ない!

両足どちらも動かない半身不随だから当たり前ですが、足だけで始めるのは無理ゲーすぎました。
動画で試乗していた人たちも、2,3時間ほど練習してからあれだけ動かせるようになったらしいです。(それでもすごいと思う)

どうしても動かせないので、社員さんに押してもらいながら漕ぐ感覚を体験させてもらうことにしました。

本当に少しの力だけで進むので、軽く押してもらうだけでスイスイ進みます。
それに合わせて足もぐるんぐるん回ります。
これはかなり結構楽しい!

手元のハンドルは操舵とブレーキです。
社員さんいわく、このハンドル操作は戦時中の戦闘機と同じ操舵方法らしく、COGYに乗るおじいちゃん達が特に興奮するポイントだそうです。

全く自分で動かせていませんが、久しぶりの足を動かして進んでいる感覚に嬉しさすら覚えます。
どうにかして自分で動かしたくて、押してもらいながら、ああでもないこうでもないと、ペダルを回す感覚を掴もうとしました。

そんなこんなであっという間に1時間が経ち、試乗の時間が終わりました。
試乗の間に自力で動かすのはなかなか出来ませんでしたが、今までのリハビリとは違ってアクティビティ性が高いので楽しく夢中になれてよかったです!
これで更に自走できるようになったらどれだけ楽しいんだ。

レンタルを始めてみた

試乗を終え、ひとまずレンタルをすることにしました。
決め手としては、普段得れない刺激が体にいい高価をもたらしそうだと期待したのと、血栓予防にも繋がると思ったからです。
あと何より楽しかった。

COGYを購入・レンタルをする場合は、直接販売元とやり取りをするのではなく、代理店となる福祉用具専門店に間に入ってもらうことになりました。
ちょうどレンタル機があったので、すぐに借りれてラッキーでした。
レンタルを開始し始めたのが月末で、後一週間で10月だったこともあって、代理店のご行為でなんと月末までお試し期間として無料で貸してくださることに…。感謝感激。
一応介護保険も使えるそうなので、利用される方は検討してみてください。

で、レンタルを始めて今日で1ヶ月とちょっとが経ちます。

最初に比べだいぶ乗りこなせるようになってきました。
ただやはり足だけの走行は難しいので、手を使って膝を押してペダルを回している状況です。
もう少し家の前がちゃんと平地だったらよかったのですが、軽い上り坂でも主人に押してもらわないと全く登れません。(笑)
それでも足は回せているのでいい運動になるし、乗った後はいつもは感じないいい感じの倦怠感があって満足です。

でも結局レンタルは今月いっぱいでやめようかな〜と思っています。
理由は、乗る時間がなかなか取れないことと、レンタル料です。

実際一週間のうちどれだけのってるのかというと、ぶっちゃけ多くて2〜3回ほどしか乗れていません。
主人が一緒につきあってくれるときしか乗れないので、自ずと乗れる時間は限られてきます。
もちろん雨の日はダメですし、これから冬になるにつれて余計に乗らなくなりそうで勿体無さこの上ないな〜と。
あと天性のサボり症なので、つい面倒臭がってしまうっていう…。

ただ今後一切利用しないわけではありません。
本当にいい車いすだと思うし、やればやるほど上達することも分かりました。
正直購入も検討しています!

あと、恐らくもう既に多くの人が知っているかと思いますが、今朝方、慶応大学の研究チームが行うiPS細胞を使った脊髄損傷治療の臨床研究について同大の審査委員会が13日、実施を大筋認めたとの報道がありました!!!ドンドンパフパフ〜!!!!
来年の夏頃には臨床研究が始まる予定だそうで、とうとうこのときが来たか!と朝からハッピーになりました!
まず初めは受傷間もない患者さんを対象に1年目安で経過観察をしていくそうですが、うまくいけば近い将来私のような慢性期患者にも恩恵が受けられる、はず…!

わー!確実に未来は明るいですよ!うれぴ〜!

なのでCOGYも今回は少しの間のレンタルでしたが、また頃合いを見て再度買うなり借りるなりしたいなと思っています。
それまでは今までどおりのリハビリで、治療を受けられる体をキープしていきます。

これから先かなり自分自身不透明だったので、今回の臨床研究のニュースは時期も明確ですごく私自身に気持ちが明るく軽くなりました。
私が治療を受けられるのはまだ先でしょうが、近い将来のことだと思うと嬉しくって小躍りしてしまいます!
治療を受けられるまでの数年で出来ることややりたいことを実現できる期間にしていきたいです。

ということでせきそんズのみんな、
未来は明るいね!!!!

COGYのレビューだったけど最後は私の今後の抱負みたいになってしまいました。
COGYはおすすめです。
楽しいよ!

今回はここまでです!
それでは〜!

あきらめない人の車いす。【COGY】
株式会社TESS