マーゴがやってきて一年が経ちました

マーゴの耳は片方が潰れています。
我が家に来る前からそうでした。
人気者のスコティッシュホールドとのハーフなのかと聞かれることがあるのですがそんな訳もなく、多頭飼い時代に出来た耳血腫のなごりです。

マーゴの尻尾は先っちょで折れています。
これも前からそうでした。
我が家では都合よく「生まれつきの鍵しっぽ」ということにしています。
ヨーロッパでは「幸せを引っ掛けてきてくれる」なんて縁起の良いジンクスがあるそうです。

マーゴの後ろ足はがに股です。
これももちろん前からです。
そのせいか動きに素早さがないし、高いところからの着地に軽やかさは皆無です。
けど歩く後姿は何となくどんくさいくて、そこがマーゴらしくてとても好きです。

そんなマーゴが我が家の一員になってもうすぐ一年になります。

マーゴは元々保護猫で、多頭飼いをしていた前の飼い主さんが猫ちゃんたちを飼えなくなってしまったことを理由に保護された子の一匹でした。
数ある保護猫の中からあえてこの子を選んだことも特別な理由はなく、流れというか、ご縁と言うか、実を言うと初めは別のねこちゃんが本命でした。

猫を飼ったことがなかった私は、とりあえず健康で可愛い若い子がいいだろうと思っていたので、本命で選んだ子はその条件に合った若くて綺麗で人懐こい子でした。(実際会ってはおらず、サイトの写真と紹介文から察するに)
しかしそんな好条件の猫ちゃんは大概人気で、私が連絡した頃には別の里親さんに譲渡が決定していたのでした。

こういった事はご縁が何より大事だと思って本命はすっぱり諦め、第二候補にしていた猫ちゃんを紹介してもらうことになりました。
その猫ちゃんこそマーゴです。

 

 

マーゴは全てにおいて本命ちゃんとは真逆でした。
まず年が推定5〜6歳の中年。
どの写真を見てもいつも目クソがついて小汚かったです。
しかも目つきも悪く、終いにゃ片耳が潰れて何てかわいそうな見た目なんだろうと思いました。
けれど何故か、何故かなんとなく「この子が家に来たらすごくしっくりくるな」と感じたのです。
これが俗にいうピーンときたってやつなのでしょうか。
本命ちゃんにご縁がなかったこともあり、直感的にこの子ってことか!と勝手に納得をしました。
ほんとはもっとかわいいアーモンドアイの子猫ちゃんがお気に入りだったボーダー夫さんでしたが、最終的に私の意見を汲んでくれてマーゴを選ぶことに納得してくれました。

そんなこんなで我が家の一員になったマーゴ。
実際会ってみたら想像以上にかわいかっただけでなく、目付きの悪さは吊目がちなだけだったし、声はソプラノボイスだし、壁や柱、家具とかで爪は研がないしと嬉しい誤算ばかりでした。
生まれながらの甘えん坊なのか、夫婦リビングでくつろいでいるときや寝るときは必ず二人の間に入ってきて幸せそうに寝ています。
なんともかわいいやつです。
あと極度のビビリなので積極的な小さいお友達は苦手ですが、何をされても大概手を出しません。
意地悪をして一度猫パンチをされましたが、その程度です。
本当にいいやつです。

そんなマーゴが私達は大好きです。
犬派だった私に猫ちゃんの良さを教えてくれてありがとう。
今ではすっかり何派もありません。

 

 

 

マーゴさんこれからもよろしくね。
お父さんが大好きなのはわかるけど、たまには私にもその可愛い声で鳴いてくれよ。

 

 

 

「気が向いたらの(=^・^=)」だそうです。

 

マーゴの素敵写真を撮ってくれた大好きパイセン
@oshino_san

マーゴを保護&譲渡してくれたNPO法人
LOVE & PEACE