【日記】京都音楽博覧会に行ったらとてもバリアフリーなフェスでした

9月22日(日)に開催された「京都音楽博覧会」通称「音博」に行ってきました。

音博はロックバンドのくるりが主催している音楽フェスで、今年でなんと13年目だそうです。
13年目にして初参戦です。

今年はなんと言っても17年ぶりに再結成を果たしたNUMBER GIRLが参加するというファン感涙のスペシャルな年になりました。

とは言っても高校生以来、音楽から緩やかに興味を失っていった私は、ここ最近のはやりの音楽はおろか、NUMBER GIRLすらろくに聞いていないド級のにわか女なので、10年ぶりの音楽フェスを果たして楽しめるのか…というかもはや車いすだから、邪魔にならないように捌け気味で会場の隅っこから豆粒みたいなサイズの演者を遠目で見守るくらいのことしか出来ないんだろうな…と楽しみより不安のほうが頭を占めていました。

しかも空気を読むことを知らないことに定評のあるクソバカ台風のせいで、当日は雨確実という天気予報。
おかげで私の不安はより一層募る一方でした。

当日、台風の影響であわや中止かと思われましたが、京都には被害はなく予定通り開催されることに。
京都から沸き起こる総ブーイングに流石の台風も心が折れたのでしょう。

音博2019タイムテーブル

京都音楽博覧会2019

バラエティにとんだ楽しいラインナップ。
どれも初めて生で観るバンドばかりです。

私達は15時頃のnever young beachから参加しました。
一番手のHomecomingsも見たかったのですが、余裕を持って行こうと思い時間をずらすことに。

ちなみに会場は京都駅近くにある梅小路公園芝生広場です。
直ぐ側には京都水族館や鉄道博物館なんてのもあって、日頃から沢山のファミリーが集う楽しいエリアです。

梅小路公園|京都市
会場になった梅小路公園芝生広場。公式HPよりお借りしました。

14時過ぎ、私達が京都駅についた頃はこんな曇天でした。

お世辞にもいい天気とは言い難いどんよりとした空です。
炎天下よりはマシか〜と己に言い聞かせ、何とかテンションを保ちます。
この日のために用意したポンチョの出番がなければ一番いいのですが、どうやら難しそうです。

ちなみに用意したポンチョはこれです。
車いすもすっぽり収まります。(携帯用ケース付き)

梅小路公園に着き、早速入場チケットとリストバンドを交換していると一人のスタッフさんが声を掛けて来ました。

「よろしければ車いす席ご案内いたします、こちらからどうぞ」

そう言って、チケット交換所の脇に通され、そこを抜けると目の前にはステージが…。
そしてあれよあれよと案内された先にあったのは、視界が遮られないように一段高くなった屋根付きのバリアフリー席でした。

え?最高すぎん???

バリアフリー席。一段高く設営されていてステージが非常に観やすい。神運営過ぎる。

まさか音楽フェスにバリアフリー席があるだなんて思いもよらず、雨でびしょ濡れになる覚悟がまさかの杞憂に終わるとは…。

いやほんとにありがとうございます。
もうすでに来年も行きたい。

用意したポンチョが日の目を浴びることが出来きないという最高の結果に。

写真で見ると結構ステージからは遠く感じますが、見守るには最高の距離感です。
一つ高い位置にあるので、遠くても演者さんの全身はばっちり捉えることが出来ます。
いいのか…こんないい席確保してもらって…。

私達の位置より後ろにもこれだけのスペースがあって、レジャーシートなどを広げて各々の楽しみ方でフェスを満喫されていました。

若干の申し訳無さはありつつも…もうもうなったら後は楽しむだけやヒャッホウ!!!と早々に気持ちを切り替え、全身全霊で音博を楽しむことにしました。

ネバヤンから始まり、ナンバガ、BEGIN、そしてトリのくるりとそりゃもうめちゃくちゃに満喫させていただきました。

普段聞かないバンドもお腹いっぱい楽しませてもらって、ジャンルの垣根なく雑食できるのはフェスの特権だなと、久しぶりにフェスの楽しさを実感。

NUMBER GIRLは自ら用意したんじゃないかってくらいの土砂降りで、それがあまりに様になっていて、コアファンだけでなく沢山の人がハイになって踊り狂ってました。
今回の台風もNUMBER GIRLが連れてきたんじゃないか説がみなさんの頭を駆け巡ったことでしょう。(再結成して初めてのライブが台風で中止になった)
始まる前にボーカルの向井さんも「なんかすみません」って言ってた。
旦那さんもお目当のNUMBER GIRLが観れてとても満足そうでした。

そして最後のくるりが始まるころには日が暮れかかり、そんな暗がりでゆれる観客のみなさんが夜の波のようでなんともスンバラシイ雰囲気が出来上がっていました。
この状況を肴にお酒を飲めばよかった。

くるりが始まる前。おんなじ視点からばかりですみません。トイレ以外本当に動く必要がなかった。

セットリストも最高で、中でもJUBILEEが聞けたのが個人的に嬉しかったです。

あとフェス全体がアットホームな雰囲気でとても素敵でした。
子どもと手を取り合って踊るお母さんや、赤ちゃんを肩車してパンクロックにのるお父さん。
終始目から耳から癒やされまくりでした。

こんな家族をちらほら見ることが出来た。癒やし。

もう本当に楽しかったです!
やっぱり音楽っていいですね。
ぼかぁ、ずーっとニコニコしちゃったよ。
おかげで終わった後顔が痛かったです。

音楽フェスも私達ハンディキャップ持ちに寄り添ってくれているのが何より嬉しかったです。
スタッフさんもとても良くしてくださって、最高の一日になりました!

来年も頑張ってチケット取ります!(旦那さんが)
取れなくても最悪音漏れの概念が覆るレベルの音漏れを聞きに梅小路公園には行きたいです。(会場脇の遊歩道だとほぼ会場で聞いてるくらいの音量で聞けるよ)

京都音楽博覧会2019 in 梅小路公園
梅小路公園| 京都市都市緑化協会