車椅子でも使えるサニタリースペースを大紹介〜!

こんにちはせきそん嫁です。
今回はバリアフリーリフォームシリーズ、トイレ・洗面・お風呂編をお送りします。

【過去に書いたリフォーム関連記事】
車椅子の嫁のために完全バリアフリーに家をリフォーム!ポイントなど紹介
こだわりの車椅子専用キッチンを自慢させてほしい

過去ポストを御覧頂いている方は既にご存知かとは思いますが、今現在私たち家族が住んでいるお家は、2017年末にバリアフリーに超改造した一戸建てになります。
超改造というだけあってほぼ新築建て並の手間と費用がかかりました。
もとはボーダー夫さんの家族が昔住んでいたお家で、リフォーム当時は空き家になっていました。

改めて現在のお家の間取り

普段は基本2階のメインフロアで食事や団らんと長い時間を過ごし、トイレやお風呂就寝は一階になっています。
間取りをご覧いただくと一目瞭然なのですが、バリアフリー住居ということもあって、基本扉少なめの間仕切りほぼ無し、二階に至っては全体が大きなワンルームのような形をしています。
シリーズ前回の「こだわりの車椅子専用キッチンを自慢させてほしい」で紹介したキッチンも、その大きいワンルームの壁一面に配置してあり、けっこう大胆な間取りのお家です。

で、今回はトイレ洗面お風呂場といったサニタリースペースをご紹介したいと思います。
とは言ってもここのスペースはキッチンとは違って物自体は全てガッツリメーカーのものになっているので、そこまで紹介に熱が入らないことをご了承ください。
サニタリースペースでは全面的にPanasonicさんにお世話になりました。

ちなみにホームエレベーターもPanasonicです。

住宅メーカーは数多くあれど、ユニバーサルデザイン製品を取り扱ったメーカーというのは数えるほどしかありません。
その中でも一番私たちの好みに合ったのがPanasonicでした。
Panasonic製品って結構シンプルなものが多くて、The バリアフリ〜って感じの”もっさり”としたデザインも、比較的洗礼されているように思います。

トイレ

手すりは下着やズボンの上げ下げに手すりは必須です。
たまに多目的トイレでも片側にしかついていないものと出会うことがありますが、可能な限り付けて欲しいものです。(無い場合は、車椅子を手すり代わりにします)

こうやって体を左右に持ち上げて
衣類を上げ下げします。

多目的トイレたびたび盲点になってんな〜と感じるポイントが、ペーパーホルダーの位置です。
手すりの位置も大事ですが、ペーパーホルダーがめちゃくちゃ邪魔なトイレはせっかくの手すりを殺してしまっている場合が結構あったります。
こればかりは普段使っていないと分からない点なんだろうなと思います。
「多目的トイレってとりあえず手すり付けとけばいいだろう」ってなりますよね。
人によって使い方は様々なので、この位置が絶対いいとは言い切れませんが、便座に座ったとき、手を伸ばしきらない程度に前方に設置してもらえるとグッドなんじゃないでしょうか。

トイレの収納はもちろん無いので、便座脇に蓋付きの網カゴを置いています。
トイレットペーパーは手すりに編みバックをぶら下げ、良いように言えば見せる収納ですね。はい。

洗面・脱衣所

続いては洗面・脱衣所です。
こちらは至って普通な洗面台と洗濯機を備えたスペースです。
洗面台・洗濯機共にPanasonicで、どちらも車椅子で使いやすいものを選びました。
洗面台はユニバーサルデザイン仕様になっており、車椅子に座ったまま奥まで足が入れられるのかわりに足元収納などは右側に設置している縦長の引き出し以外はありまあせん。
収納が少ない分水受け周りは広く、物が置けるようになっていて、使用頻度の高いものはここに置いています。
バスクリーナーなどの掃除用具などは収納スペースが無い上によく使うので、今は仕方なく足元の隅っこに追いやっていますが、もっと良い収納方法無いかなと考えているところです。

この洗面台、鏡も全体的に大きいし、蛇口もスッキリきれいなデザインで気に入っているのですが、実はひとつだけミスったなと作ってから気づいたところがあります。

スッキリとしたデザインの蛇口

それは最も大事だとも言える洗面台の高さです。

色んな高さで手を洗うシュミレーションをして何度も設計士さんとこの高さでいいかと吟味して決めたはずなのになぜ…。
実際手を洗ったり歯を磨いたりする分は全く問題なく、むしろこれ以上無いベストな高さなのですが、ただ顔や頭を洗うには低すぎた…
頭も洗えるようにシャワーヘッド付きの蛇口にしてもらったのに、肝心の高さは低ければ何とかなるだろうと思い込みだけで決定したというポンコツぶり。
体幹の効かない体なので、両手離しで頭を前にかがめるのは難しく、更に頭を洗うとなると片手はシャワーを握ってもう一方の手は洗面の縁を掴むしかなく、びちょびちょになりながら頭を濡らすまではできてもシャンプーまではとてもじゃないですができません。
顔を洗うときも同じこと、両手でバシャバシャはできません。

この間実家に帰ったときに、私にとっては高い洗面台が、頭を洗う分にはめちゃくちゃ使いやすくて「あ~あ~」ってなりました。
これが唯一のリフォーム失敗だったかもしれません。
洗面台の種類によっては、高さが可動式だったりするので、そういうのを選んでおくと後々困らないかもしれませんね。

さて、洗濯機は見ての通りドラム式全自動洗濯・衣類乾燥機です。
車椅子で使うなら縦型は無理なので、ドラム式を使っています。

持て余された戸棚

結婚するまでの25年間、衣類乾燥機をガンガン使う文化がうちには無く、「乾燥機を使うだなんてブルジョワめ!」と思っていた私ですが本当に乾かなくて困ったときまでは使わないだろうと思っていたのですが、素直に使ってみたらまあこりゃ便利。
夏以外はほぼ稼働していると思います。
我が家のベランダの日当たり風通し共に今ひとつでして、結構年中部屋干し族なのですが、乾燥機のおかげで全然困ってません。
部屋干しも日中暖房を付けてるとあっという間に乾くので、洗濯事情は結構快適かなと思います。

いつかの部屋干し

お風呂

最後はお風呂です。
お風呂も他と同じくPanasonic製です。
もうここまできたらほぼパナホームですね。

お家全体を通して白基調になっている我が家ですが、サニタリースペースは特に真っ白です。
中でもお風呂はなるだけ介護色を減らしたい一心でカビや汚れのことを一切考えていない純白バスルームになっています。

手前に敷いてあるのはジェルマット

とは言えどうしてもユニバーサルデザイン仕様のお風呂なので、手すりや移乗台、浴槽においても普通のバスルームに比べて安全面を最優先にしたデザイン的にかっこいいお風呂ではありません。
Panasonicの一般システムバスルームのカタログを見ても、圧倒的にそっちのほうがラグジュアリーでめちゃくちゃいいです。
ムロツヨシ、石田ゆり子と住んでる上にあんな良いお風呂に入ってうらやましい…。(CMのはなし)

素敵なムロ家のお風呂

家の広さとエレベーターやトイレといった絶対確保しないといけないスペースに1番影響を受けているのは恐らくお風呂だと思います。
ボーダー夫さんも新居では大きいお風呂に入りたかったみたいだったので、ちょっと申し訳ないです。
私にとっては狭いお風呂のほうが楽なのは楽なんだけれども…。
10億円でも当たったら、広くてお風呂のために田舎に新築を建てようと思います。

ちなみにお風呂の入り方?順番はこんなかんじ。

1.床にジェルマットを敷く
2.床に降りて頭、顔、体を洗う
3.移乗台に乗って浴槽に入る
4.温まる
5.再び浴槽台に乗って床に降りて体を流してバスタオルで体を拭く
6.車椅子に乗る

床にジェルマットを敷くのは床ずれ予防の為です。
お尻に傷がつくのはせきそんズにとっては事件ですので、しっかり予防します。

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実家のお風呂も同じような順番で入浴していましたが、シャワーと浴槽に入る為の移乗スペースが同じ側にあったので、体を洗ってグルっと方向転換してから移乗しないといけなかったのが少し手間でした。
なので今のお風呂は方向転換の必要が無いように、動線をしっかり想定して組み立ててもらいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
めっちゃPanasonicですみません。
そのおかげか、Panasonicの社内広報冊子に我が家を取り上げていただきました。

結果的に我が家はPanasonicだらけになりましたが、他にも積水ハウスやLIXILといった大手もユニバーサルデザイン製品を取り扱っているので、いろいろ検討されてみると良いと思います。
ただ総じて言えるのは、福祉系プロダクトはダサくて高けえってことです。
我が家がPanasonicだらけになったのも、一番の理由はデザイン面とお値段です。(シンプルな上、比較的安い。積水は一番高いと思う)
ユニバーサルデザインって、障害者や高齢者だけじゃなくみんなが使いやすくてやさしいよ〜が売りのはず。
だから今みたいなThe 福祉なデザインじゃなくて、もっと鮮麗されたイケてるデザインにすれば「オシャレだし新築に使おうよ」っていう人が出てくるのではないでしょうか。
そして結果値段も下がっていくんじゃないんでしょうか。
機能面とデザインの両立って難しいけれど、それを願わずにはいられないです。
将来親に介護が必要になって自分がこだわった家に福祉用具導入しないといけなくなったとき、くっそダサいものしか無かったら絶対がっかりしますから本当に。

とまあいつものように最後は愚痴っぽくなってしまいましたが、今回はここまでです!

それでは〜!

おまけ

トイレへの移乗動作はこんなかんじ

可愛いマーゴです。

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